【銘柄分析】地元初出店投資法で億り人を目指す!「神戸物産(業務スーパー)」編

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FP2級保有のコアラ太郎(@koala_taro)です。
トクする情報、タメになる情報を発信して「自由な働き方」を目指しています。

今回は、主婦が大好きな業務スーパーを運営する企業について分析してみたいと思います。

もし、地元に「業務スーパー」が初出店した時に株を買っていたらば?

業務スーパーは、コスパが良くてクオリティーが高い商品が豊富ということで、テレビや雑誌、インスタグラマー等、多くの媒体で紹介されて、年々人気が高まっています。

プロ用食材からスイーツ、タピオカまで、なんでも安く手に入るのが魅力である小売店です。

特徴は、業務スーパーと言いながら、「一般のお客様大歓迎」という看板が特徴で、利用者の約8割が個人のお客さんという点です。

実は、業務スーパーは、株式会社神戸物産という会社が運営しているので、業務スーパーの株を購入したい人は、「株式会社神戸物産(3038)」の株を購入する必要があります。

新型コロナウィルスの影響で株価が低迷する企業が多い中、神戸物産(業務スーパー)は、消費増税、節約レシピ、新型コロナウィルスによる巣ごもり需要などの影響により、冷凍食品や調味料等を中心に人気が高く、株価が上昇している銘柄です。

業務スーパーは、基本的にコンビニのようなフランチャイズ形式でビジネス展開をしており、全国で856店舗を展開しています。
(2020年5月17日現在)

そんな業務スーパーが、私の地元(沖縄)に初上陸したのは2002年11月のことです。

  • 第1号店 南風原町字兼城店2002年11月
  • 第2号店 宜野湾市志真志店 2003年4月(私の地元:現在閉店)
  • 第3号店 那覇市小禄店 2004年8月
  • 第4号店 沖縄市コザ店 2005年10月
  • 第5号店 沖縄市泡瀬店 2006年10月
  • 第6号店 うるま市石川店 2007年10月
  • 第7号店 糸満市潮平店 2010年8月
  • 第8号店 宜野湾市愛知店 2017年12月(地元)

沖縄県内では、1つの企業(日琉株式会社)が
FC(フランチャイズ)として8店舗の業務スーパーを運営しています。

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もし、地元初出店の時に神戸物産(業務スーパー)の株式を購入していたらどうなっていたか?

というテーマで、タラレバ検証をしてみたいと思います。

ちなみに、伝説の投資家ピーター・リンチさんは、身近な会社の株に気づくことが、株式投資において大事だと言っています。

少し、意識的に自分の仕事や近所の商店街で起こっていることを見るだけで、(省略)すごい銘柄を見つけることができる。

その他、ピーター・リンチの奥さんが、愛用しているストッキングの会社の銘柄に投資をしたりだとか、身近で愛用している企業に投資することの大切さを述べています。

さて、話はもどり、神戸物産(業務スーパー)は、2006年6月に株式上場を果たしました。

当時の初値は4,050円(必要投資額=100株で40万5千円)でした。

その後、現在までに1:2の株式分割を4回繰り返し、株価は5,000円近辺で推移しています。
(必要投資額=100株で50万円)

1:2の株式分割を4回したということは、2の4乗=16なので、初期の頃から100株を現在まで保有し続けていたら、16倍の1,600株に保有数が自動的に増えることになります。

株式分割について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

神戸物産(業務スーパー)が株式上場した時期は、2006年6月ですが、地元(沖縄)初出店したのは2002年11月なので、初出店を果たした頃は、一般の方は神戸物産(業務スーパー)の株式を購入することはできませんでした。

地元(沖縄)で5店舗目が出店した2006年10月頃に、ようやく誰もが証券会社を利用して、神戸物産(業務スーパー)の株を購入することができるようになりました。

ただし、2006年10月の株価は、当時の株価で2,688円(株式分割調整後=168円)。

100株買うのに、26万8,800円必要だったので、かなりの勇気がいる金額だったと思います。

ちなみに、2006年10月当時の私は、19歳で株式投資をまだ初めていませんでしたし、これだけの資金も持ち合わせていませんでした。

もちろん、業務スーパーの存在は知っていたが、実家暮らしで自炊とは無縁でしたので、普段から業務スーパーを利用する状況ではありませんでした。

タラレバ的に振り返ると、投資のチャンスだったと思われるのは、以下の店舗がオープンした時期でした。

  • 第6号店 うるま市石川店 2007年10月 株価123.8円(株式分割調整後)
  • 第7号店 糸満市潮平店 2010年8月 株価96.9円(株式分割調整後)
  • 第8号店 宜野湾市愛知店 2017年12月 株価1,300円(株式分割調整後)

もしも、リーマンショック後で景気低迷時期の2010年8月頃に100株だけでも購入できていれば、現在の株価が約5,000円になので、資産が約52倍に増加したことになります!!

第7号店オープン当時の2010年8月頃に100株購入するには、約16万円が必要だったことになります。
(株式分割を考慮して16倍で計算=96.9円×16倍=約16万円)

もしも、その時購入した株を、現在まで100株保有し続けていたら、投資額約16万円が、52倍の約832万円の評価額になります。

現実的には、リーマンショック後の不景気のなかで16万円の食品スーパーの会社の株を買えるのは、相当なメンタルの持ち主だと思います。笑

ちなみに、値上がり益とは別に、神戸物産(業務スーパー)は、株主に対して配当も出しているので、保有株数に応じて配当金がもらえます。

配当金に関しては、年々配当が増え続けている「連続増配銘柄」です。

もしも、2010年8月に100株(約16万円)を購入していたら、現在の保有株数は、株式分割の影響で1,600株に増えており、保有数に応じた配当金が受け取れます。
(もし、その時投資ができていれば天才投資家です。)

以下は、株式分割と配当金の推移です。

この結果、2010年8月に投資した16万円に対して、2020年10月期に年間4万円以上の配当金がもらえる予定になります。

初期投資額の16万円に対する利回りは、25%という一見詐欺商品並の利回りになります。

さらに、2010年からの累計で181,500円の配当金を受け取ることができる計算なので、初期投資額16万円は軽く回収できることになります。

通常、このような高い利回りの投資話が、知人から来たら怪しいと思ってください!!
※メガバンクなどの銀行預金利息(利回り)は、0.001%です。
※ちなみに、楽天銀行などのネット銀行の預金利息は0.1%。

さらに!配当金だけでなく、保有株数に応じて嬉しい株主優待も頂けるので神戸物産(業務スーパー)は三拍子揃った銘柄です。

  1. 株価の上昇
  2. 増配(配当金の増)
  3. 魅力的な優待内容

出所:神戸物産ホームページから引用

1,600株も保有していたらば、株主優待も驚異的な内容になります。

なんと、1,000株以上2,000株未満の株を3年以上保有し続けると、年間15,000円分の商品券がもらえます。

ただでさえ、安い業務スーパーで、さらに安く食材を購入することができてしまいます。(羨ましい)

以下のチャートは、地元(沖縄)で7号店舗がオープンした頃の2010年8月から現在までの株価の推移を表しています。

驚異的な右肩上がりのため、2010年8月の頃のグラフが小さすぎて見えません。笑

次に、もう少しだけ現実的な振り返りとして、第8号店がオープンした2017年12月の頃に投資をしていたらどうなっていたでしょうか?

特に、8号店は私が住んでいる地元の店舗なので、かなり身近な環境であったはずです。

現在のチャート上の株価では、株式分割が調整された株価で1,300円と表示されていますが、この時から現在まで1:2の株式分割が2回されているので2の2乗で4倍の株価が当時の株価になります。

とうことは、当時の株価は5,200円(1,300円×4倍)だったので、100株購入するのに52万円必要だったということになります。

ちなみに、一般的な株取引は、最低100株からの取引となりますが、SBIネオモバイル証券なら有名企業の株を1株から購入できるので、高額な銘柄でも数百円程度から投資を始めることもできます。

SBIネオモバイル証券の特徴

  • 1株から株が購入できるので数百円から投資を始められる
  • Tポイントを使って株が買える
  • 株式の取引手数料が無料
  • 期間固定Tポイントが毎月200ptもらえる。
  • 毎月実質20円で株式を取引し放題
    (1ヶ月約定金額合計50万円以下)

地元8号店がオープンした時期の、2017年12月から現在まで、100株を保有し続けていれば、株式分割の恩恵で保有株数が4倍の400株に増えることになり、結果的に400株×現在の株価約5,000円=約200万円になります。

3年足らずで、50万円が200万円の約4倍に増えるということです。

ただ悲しいことに、私は神戸物産(業務スーパー)の株を1株も持っておりません。涙

2号店、8号店は私の地元であり、そのうえ2号店に関しては友人の家の目の前で、利用したことがあるにも関わらず、業務スーパーの株に投資をするというアイデアや発想はありませんでした。

こうして、業務スーパーがメディアやSNSで話題になった今だからこそ、「あの時買えば良かったのに…」と容易に言えますが、当時、先見の目を持って投資先として見ることができるのであらば、それは本物の投資家です。

今後は、灯台下暗しのように同じ過ちを繰り返さないように、身近な商品やサービスにアンテナを貼り、情報集取、分析を心がけて本物の投資家を目指します。

なぜ、神戸物産(業務スーパー 3038)の業績は好調なのか?

リーマンショック以降の神戸物産の売上、利益、株価の勢いが凄い理由について、以下のように個人的に分析しました。

好調な理由

  • リーマンショックで節約志向(2009年)
  • 消費税増税の影響で節約志向 5%→8%(2014年)
  • 牛乳パックデザートがヒット(2014年)
  • 節約レシピがSNS、テレビ、書籍等で露出増(2014年以降)
  • タピオカブーム(2019年)
  • 消費増税の影響で節約志向8%→10%(2019年)
  • コロナショックで巣ごもり需要(2020年)

このように、過去10年くらい話題性のトレンドが断続的に発生しています。

その他、業務スーパーが他の小売店(スーパー)と大きく異なるのは、以下であり、ここが高収益体質の秘密です。

高収益の理由

  • SPA(エスピーエー)方式で利益率が高い
  • 利益率の高いPB(プライベーブランド)
  • 世界各地に工場を分散し、海外直輸入
  • フランチャイズ方式で利益率が高い
  • 食品ロスが少ない(冷凍や常温商品が多い)
  • 味のクオリティが高い(コスパ高)

上記を、全て解説すると膨大になるので、
今回は「SPA方式だから高収益体質である。」という点に以下着目していきます。

業務スーパーは、SPA(製造小売)方式で利益率が高い

まず、業務スーパーの1番の強みは、製造と販売の一体化(六次産業化)による、高収益プライベートブランドの販売だと言えます。

本来SPAとは、製造小売業と呼ばれ、主にアパレル業界で成功したビジネスモデルです。

ユニクロやGAPなどが、まさにSPAの成功例として有名です。

SPA(製造小売)とは、自社で企画、製造、販売まで一気通貫で行うので、流通コストなど多くのコストを削減でき結果的に高収益を生み出すことができます。

出所:業務スーパーホームページから引用

神戸物産(業務スーパー)は、小売業でSPAを取り入れて大成功した例です。

その上、店舗のほぼ全てをフランチャイズ方式(FC)で運営しており、「SPA×FC」という組み合わせが、さらなる高収益体質を生んでいます。

SPA(製造小売)だと、自社で企画開発するので、消費者のニーズをスピーディに反映し製造、販売ができます。

業務スーパーは、単に卸した商品を販売する小売業ではないので、高い付加価値を生み出すことができるのです。

SPA(製造小売)で成功している代表例を並べてみると、長期的に株価が上昇をしていることに気付きました。

  • ファーストリテイリング(ユニクロ)
  • ニトリ
  • ワークマン
  • 良品計画(無印良品)
  • ジンズホールディングス(JINS)

どの企業も、誰もが知る有名企業です。

たしかに、上記企業は、他社には真似できない差別化された商品により、オリジナリティという参入障壁があります。

これまでは、なんとなく銘柄分析をしたつもりになって株式投資をしていた自分がいますが、これからは、なぜ高収益か?差別化されたビジネスモデルか?他の企業と似たような事をしていないか?といった点を意識しながら投資をしていきたいと考えます。

では、それを踏まえて神戸物産(業務スーパー)へ投資をすることができなかった原因を、以下で分析していきます。

神戸物産(業務スーパー 3038)に投資できなかった反省、分析、改善

過去の反省を生かして、今後は値上がりする身近な銘柄を察知する能力の獲得を目指したいところです。

ということで、悔しい経験を活かして以下の方法で今後は「億り人」を目指していきます。

どうすれば、神戸物産(業務スーパー)の株価が安い時期(2010年8月頃)に、投資することができたのだろうか?

2010年8月は、私は23歳でした。

ちょうど、その時期は大学卒業後、新卒採用を逃し、将来に迷っており職業訓練やアルバイトをしていた時期でした。

残念ながら、”神戸物産(業務スーパー)”に投資をする以前に、働き口を探すというレベルの状況でした。笑

その一方で、当時の僕は、業務スーパーのことを確実に認知していましたし、学生の頃は母親と一緒に買い物に利用したこともありました。

なんせ、地元に2店舗もあったので!笑

しかし当時の「業務スーパー」に対する印象は、

  • なんか商品が怪しい
  • 商品のパッケージが胡散臭い
  • 低品質なお店という印象
  • 立地も悪く、駐車場も利用しにくい

という、否定的な印象を多く持っていました。

業務スーパーのライバル店である、Aープライス「株式会社トーホー(8142)」も良く母親が利用していたのですが、やはり業務用スーパーに対しては、同様な印象を持っていました。

その後、私は25歳で本格的に株式投資を始めた以降も、実家に住んでいた為、業務スーパーを利用する機会はまったくありませんでした。

テレビ等で、ちらほら業務スーパーが安くて美味しい!凄い便利!などの情報が増えてきても、やはり昔から「質が悪い」、「駐車場が不便で行くのが面倒」などの印象があったので、まったく業務スーパーを利用する機会はありませんでした。

2017年頃からは、一人暮らしを始めて自炊をするようになりましたが、もっぱら利用するのは近くのイオン。

私は、普段から節約、コスパを連呼している割には、近くのイオンばかりを利用していました。
(一応、イオンの株主優待を利用して)

友人からも、「地元の業務スーパーは、鶏肉とかチーズが激安だからオススメだよ!」と言われたにも関わらず、利用する気はありませんでした。

今思えば、身近な人の、意見や感想という大きな投資のヒントになります!

とはいえ、2017年頃の株価はPER13倍程度で、今の相場からすると相当割安な時期だったとは言えます。(現在のPERは約40倍で割高)
※PERとは、一般的に株価の割安度を図る指標。数字が小さいほど割安。

しかし、今振り返ると割安に思えた当時でも、
100株購入するのに36万円近く必要だったので、間違いなく資金的にハードルが高かったはずです。
(株式分割を考慮して898.8円×4倍=約36万円)

出所:マネックス 証券「銘柄スカウター」

結果、残念ながらこの頃は、本格的に株式投資をしていたのですが、神戸物産に投資をすることはありませんでした。

もしかしたら、当時、株価や指標をチェックはしたが、「株価が高すぎて手が出ない。」と思っていて投資にまで至らなかったのかもしれません。

結局、今の株価暴騰があるから、「あの時買えば良かったのに….」と思うのは簡単ですが、その時の株価やチャート、指標を分析して、「まだ上がる!」と思えるだけの分析力、先見性が重要になってきます。

反省点としては、

  • 昔の古い印象をアップデートせずに低品質と決め付けていた。
  • 身近な人がオススメしてくれたのに店舗利用すらしなかった。
  • 業務スーパーのビジネスモデルや特徴を勉強すべきだった。
  • 投資に費やす余裕資金が少なかった。
  • 数十万円する株に手を出す器がなかった。

今後、改善する為にすべき行動としては、

  • 実際に利用してから、評価をする。
  • 新しいサービスや、お店は積極的に利用する。
  • 株式投資やビジネスモデルの勉強、研究を日々怠らない。
  • 常に投資ができるだけの資金と、収入源を確保しておく。
  • 高額銘柄に投資できる器を持つ。

昔は、数万円で買える銘柄を購入する器しかありませんでしたが、最近は10万円〜20万円程度の株にも、手を出せるようになってきました。

今後は、さらに上のステップである、数十万円程度の銘柄にも気軽に投資できるような資金と器が必要だと感じています。

また、目新しい物やサービスは、金額的に高くても積極的に利用し、体験することが大事だと思います。

おそらく、企業として沖縄に初出店するフェーズというのは、ある程度企業が成長をし、それなりに成熟した企業が多いと予想されます。

関東圏や関西圏、地方都市などで成功した後に、ようやく沖縄に出店するのが鉄則なはずです。

要するに、勢いに乗っている企業が沖縄に出店するということになります。

逆を返せば、沖縄に出店する企業は勢いがある。と言うこともできます。

もちろん、沖縄に出店した全ての企業が順調ではなく、売り上げが思うように伸びずに撤退するというケースもあります。

皆さんも、地元に初出店するお店を、いち早く利用してみたり、上場している会社かどうかを調べて見ることをオススメします。

私は、グーグルアラートに「沖縄初出店」、「沖縄初上陸」というキーワードを設定してGメールに通知が来るように設定しています。良ければ参考にしてみてください。

また、たまにではありますが個人的に飲食店の覆面調査も行っていたので、覆面調査をかねて投資の検討をするのは一石二鳥でオススメです。

この記事は、シリーズ化して、他の企業(銘柄)でも反省、分析、改善を行たいと考えています。

【銘柄分析】地元初出店投資法で億り人を目指す!「物語コーポレーション (焼肉きんぐ)」編

2020.04.29

最後に、小額から株式投資を初めてみたい方に、
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※素材として取り上げた企業への投資を推奨するものではありません。
当ブログでは、株取引に係る損失等の責任は一切負いかねますので、投資に関する最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。