元公務員が本格サウナをゼロから作ってみた。全国70施設を巡ってたどり着いた設計の答え

元公務員が全国70施設を巡って設計したMERIVAS MOTOBUの本格サウナと断面図
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沖縄生まれ、沖縄育ち、元公務員のコアラ太郎(@koala_taro)です。僕の経歴はプロフィールにまとめています。

沖縄県本部町で、1日1組限定のサウナ付きヴィラ「MERIVAS MOTOBU」を運営しています。

Instagram(@merivas_motobu)

元公務員だった僕が、沖縄の海が見える本格サウナをゼロから設計することになりました。

サウナメーカーに希望だけを伝えたのではありません。天井高、ベンチ、給排気、断熱、防湿、窓、水風呂、外気浴まで、本と現場から学び、自分で断面図を作って一つずつ決めました。

この宿を作るために、僕は全国70施設以上のサウナを巡りました。

また、本場フィンランドで研究・整理されてきたサウナ書籍や「ロウリュの法則」の資料、日本のサウナ建築・消防関係の書籍を読み、自分でサウナ室の断面図を引きました。専門家へ丸投げするのではなく、なぜこの高さなのか、なぜここから空気を入れるのかを自分でも説明できる状態にしてから、施工会社と設計を詰めていきました。

サウナ室が熱いだけでは、気持ちよくととのえるとは限りません。ストーブが良くても、水風呂がぬるい。水風呂が良くても、休憩場所に風がない。外気浴ができても、沖縄の強い直射日光をまともに受ける。動線が長く、濡れたまま階段を移動しなければならない。

いろいろな施設を体験するほど、サウナの満足度は「ひとつの高級設備」ではなく、熱、水、風、景色、動線のつながりで決まると感じるようになりました。

だからMERIVAS MOTOBUでは、3階全体をひとつのサウナ体験として設計しました。

この記事では、ストーブの選定から、ベンチの高さ、換気、壁材、水風呂の深さ、石の搬入方法、外気浴の方角、消防との協議まで、普段はなかなか説明できないマニアックなこだわりをまとめます。

MERIVAS MOTOBUのヒノキU字ベンチとHARVIA LEGEND125

結論:作ったのはサウナ室ではなく「熱、水、風の一周」です

MERIVAS MOTOBUの3階には、洗面所、シャワー、サウナ室、チラー付き水風呂、インフィニティ露天風呂、外気浴テラスがあります。

サウナで温まる。すぐに汗を流す。水風呂へ入る。数歩で風の通るテラスへ移動する。そして、海と空を見ながら休む。

この一周が同じフロアで完結します。

しかも1日1組限定なので、共用サウナの時間枠や混雑を気にする必要がありません。誰かに合わせるのではなく、自分たちの体調と好みで、サウナ、水風呂、休憩の長さを決められます。

僕が一番こだわったのは、設備の豪華さよりも、この一周が途中で途切れないことでした。

MERIVAS MOTOBUのサウナ室断面。ストーブ、2段ベンチ、海窓、ロウリュと給排気の流れ

上の図は、僕がで作った簡易的な図面をもとに、ロウリュと換気の流れを見やすく描き直したものです。

120kgの石を積むHARVIA LEGEND125を選んだ理由

サウナヒーターには、王道であるフィンランドのHARVIA製「LEGEND125」を採用しました。

日本仕様の型式はPO12E。出力は11.6kWで、最大120kgのサウナストーンを積める電気式ヒーターです。

ストーブの容量は、広い室内だから大きいものを選ぶ、という感覚だけでは決めていません。

HARVIAが示している計算方法をもとに、サウナ室の容積を計算し、さらに熱が逃げやすい窓ガラスの面積も考慮して必要なヒーター出力を割り出しました。海を見るための大きな窓は体験の核ですが、その分だけ熱損失が増えるため、窓を含めた条件でLEGEND125が適正かを確認して選定しています。

120kgと聞いても、サウナに詳しくない人にはピンとこないかもしれません。しかし、サウナストーンの量は、ロウリュの感触を左右する大切な要素です。

僕が目指したのは、温度計の数字だけが高い、刺すような熱さではありません。大量の石にしっかり熱を蓄え、セルフロウリュをした時に、蒸気が厚く、やわらかく広がるサウナです。

LEGEND125は円筒形で、側面までストーンが露出しています。上から一点に水をかけるだけではなく、石の状態を見ながら広い面へロウリュできるのも魅力でした。

サウナは高温で我慢する競技ではありません。温度、湿度、蒸気の回り方を自分たちで調整し、気持ちよく発汗できることを重視しました。

天井2,100mmの中で、頭・足・ストーブの位置をミリ単位で考えた

サウナ室のベンチは、6人で利用できるヒノキのコの字型です。

ここでマニアックなのが、ベンチの高さです。

フィンランド式サウナの設計には、「ロウリュの法則」と呼ばれる考え方があります。一般には、足の位置をサウナストーンの上端と同じ高さにし、体全体を熱と蒸気が循環する層へ入れるという設計思想です。

熱い空気とロウリュの蒸気は上へ向かいます。座面が低すぎると、頭は熱いのに足元はぬるいという温度差が生まれやすくなります。

ただし、実際の建物では理論だけで高さを決めることはできません。最上段へ座った時に頭が天井へ近すぎれば窮屈で、離れすぎれば熱と蒸気の良い層から外れます。上り下りの安全性や、窓から海がどう見えるかも同時に考える必要があります。

MERIVAS MOTOBUのサウナ室は、内寸の天井高が約2,100mm。ストーブの高さが740mm、ステップが床から200mm、足置きが600mm、最上段の座面が1,000mmです。最上段の座面から天井までは1,100mm。

その中で、座った人の頭上と天井の間にこぶし2個分ほどの必要な余白を残しつつ、上半身がロウリュの熱と蒸気の層へ入るように考えました。

足置き600mmは、ストーブ上端740mmより約140mm低い位置ですが、限られた室内の広さで、ロウリュの法則を成立させるため、足元をストーブ上部へできる限り近づける現実的なバランスを取りました。「法則を知ったうえで、実際の建物にどう落とし込むか」までが設計だと考えています。

海が見える窓の高さは約1,100mmで、天井から最上段ベンチの高さ付近まで。座った目線の先へ海が来ることと、壁面の断熱・防火・納まりを両立させました。

写真を見ると、ストーブの周りを囲むようにベンチが回り、複数の高さを持たせていることがわかります。体感温度の好みによって座る位置を選べるのも、コの字型にした理由のひとつです。

当初はヒノキのサーモウッドも検討していましたが、設計士の助言、コストとのバランスを考え、最終的にはヒノキを採用しました。すべてを理想だけで決めるのではなく、体験の核になる部分へ予算を集中させることも、宿づくりでは重要でした。

サウナドアも、一般的な室内ドアのようにむやみに高くしていません。

熱い空気は上へ集まるため、背の高いドアを開けると、せっかく天井付近へたまった熱が外へ逃げやすくなります。

そこで出入りの安全性を確保しながら、ドアの高さをあえて低くし、開閉時の熱損失をできるだけ抑えました。

見えない壁の中も、断熱と防湿から勉強した

サウナ室の性能は、表面に見える木やストーブだけでは決まりません。

採用したのは、高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」です。

断熱材の上に、アルミシートを貼ることで、サウナ室の熱をサウナ室に返すことも取り入れました。

特に熱が上がる天井には、壁の2倍の厚みの断熱材を入れています。見た目にはまったくわかりませんが、熱を逃がしにくくし、ストーブへ余計な負担をかけないためのこだわりです。

断熱材の次の層には、デュポン製の防湿シートを施工しました。

サウナに使うシートは、一口に言っても、透湿シート、可変透湿シート、防湿シートなど施設によって使うシートがバラバラ。沖縄の高温多湿な地域、コンクリート打ちっぱなしの物件など、本土のサウナとは異なる条件のため、どのシートを選ぶべきか、僕自身もかなり悩みました。

さまざまな書籍を読み、建築士と相談しながら、最終的に湿気を壁内へ入れにくくする防湿シートを選びました。

断熱材の等級や厚みだけでなく、防湿層を連続させ、継ぎ目や配線・配管の貫通部をどう納めるかまで考える必要があります。

完成すると見えなくなる部分ですが、熱が逃げればストーブの負担が増え、湿気が壁内へ回れば結露や劣化の原因になります。長く安全に使うためには、仕上げ材と同じくらい大切な設計です。

MERIVAS MOTOBUのサウナ室に設けた海が見える大きな窓

サウナ室から海を見せるため、窓と消防法に向き合った

MERIVAS MOTOBUのサウナ室には、海を望む大きな窓があります。

テレビや派手な装飾ではなく、窓の向こうにある沖縄の海と空を眺めながら、自分の呼吸へ意識を戻せるサウナにしたかったからです。

ただ、この窓は簡単には実現しませんでした。そもそも3階建ての3階へサウナと水設備を置くと、消防法上の検討だけでなく、3階まで水を十分に上げられるかという水圧の問題も生まれます。

それでも、3階からのオーシャンビューを眺めながらサウナへ入る体験を作りたくて、この場所を選びました。

3階建てRC造の3階にサウナを置き、屋外テラスに面して窓を設けたため、防火設備の扱いについて消防と約数か月にもわたり、やり取りしました。

管轄の消防予防課とは僕が、直接やりとりをし固まった段階で設計しに流しました。

法令を無視して安くしたのではありません。必要な安全性を守りながら、この建物に本当に必要な仕様を行政と確認したという話です。

結果的に、建物全体で数十万円規模の消防設備コスト圧縮にもつながりました。

見た目には一枚の静かな窓ですが、その裏には、設計、消防、コストのかなり地道な調整があります。

木を全面に張らず、壁と天井をシリカライムで仕上げた

サウナ室というと、壁も天井も木で仕上げた空間を想像する人が多いと思います。

MERIVAS MOTOBUでは、ベンチにはヒノキを使いながら、壁と天井には「シリカライム」という天然無機の左官材を採用しました。わかりやすく言えば、漆喰に近い塗り壁材です。

メーカー説明では、100%石由来の粉体を使い、海藻糊などカビの栄養になり得る有機系の糊材を含まないことを特徴としています。また、メーカーが「左官材ではなく空気を売っている」と表現するほど、消臭性と調湿性を前面に出している素材です。

僕は資料だけで決めず、東京のショールームまで足を運び、担当者と話、実際の色、手触り、空気感を確かめてから採用しました。

高温多湿になるサウナでは、仕上げ材だけでなく、その下の断熱、防水、防湿、下地との相性まで考えなければなりません。そのため、サウナ施工の経験がある会社へ依頼し、特殊環境を前提に仕上げてもらいました。

完成後、サウナ室へ入ると空気が澄んでいるように感じます。ほかの部屋の湿度が高い日でも、サウナ室は比較的安定しています。梅雨真っ最中の5月下旬に確認した時も、サウナ室の湿度計は49%を示していました。単一の測定だけで素材の効果を断定することはできませんが、実際に運営していて感じている変化のひとつです。

機能だけでなく、意匠も気に入っています。

シリカライムのやわらかな凹凸へ間接照明が当たり、木だけのサウナとは違う、静かで洞窟のような空気が生まれました。ヒノキの温かさ、塗り壁の落ち着き、窓の外の青い海。この3つが同時に見えるのが、MERIVAS MOTOBUらしいサウナ室です。

見えないけれど重要な機械換気

ストーブや内装ほど写真映えはしませんが、換気もかなり重要です。

サウナ室には機械換気を導入し、排気口へファンを取り付けました。強制的に排気することで、その分だけ外からフレッシュエアーを取り込み続けられるようにしています。この吸気口・排気口とファンの考え方は、「サウナにサンキュー」さんからも実践的に教えていただきました。

僕が全国の施設を見てきた範囲では、サウナ室に機械換気まで導入している例は多くありません。一般的な自然換気でも、フィルターの目詰まりや開口部の管理状態によって、想定どおり換気できていないと感じるケースがありました。

サウナは密閉して熱を逃がさなければよい、という単純な空間ではありません。人が入れば酸素を使い、ロウリュをすれば湿度が上がります。空気がよどむと、数字上は十分に熱くても、息苦しく、長く過ごしにくいサウナになります。

一方で、給気と排気の位置が悪いと、温度センサーへ冷気が当たったり、温まった空気をすぐ外へ捨てたりします。そこで、外気をストーブ側から取り込み、温められた空気とロウリュの蒸気を上昇させ、天井沿いにベンチ側へ流し、反対側の低い位置から排気する流れを検討しました。

大切なのは、給気口、排気口、換気扇を単品で選ぶことではありません。ストーブ、センサー、窓、ベンチ、人が座る位置まで含めて、室内に空気の道を作ることです。

気持ちよいロウリュは、ヒーターだけでなく、ベンチ高と換気がそろって初めて成立する。機械排気によって空気を動かし続けた結果、熱さがありながらも、僕自身は息をしやすいサウナに仕上がったと感じています。

沖縄だからこそ、チラー付き水風呂は外せなかった

沖縄で水風呂を作る時、浴槽へ水道水をためるだけでは、水温が外気や季節に左右されます。

真夏でも安定した冷たさを作るため、専用の水風呂にはチラーを入れました。2人が同時に入れる大きさで、底面は水深55cmと65cmの2段構成。男女カップルが同時に入れるように、身長や好みに合わせて、少し深い側と浅い側を選べます。

水風呂の水深の違いとしては10cmの違いですが、水風呂では肩まで入った時の感覚や、立ち上がる時の安心感が変わります。こういう小さな差こそ、図面上では見落とされやすく、使った時に効いてくる部分です。

チラーも、国内で目についた商品をそのまま買ったわけではありません。流通経路と製造元を調べ、国内の有名な販売元が扱っている製品と同じ中国工場の製品であることまで確認したうえで、工場側から卸価格で直接仕入れました。

同じ工場だから何でも同じ品質という意味ではないので、必要な能力、電気仕様、PSE表示、フィルター、オゾン除菌機能まで確認し、宿泊施設として水を清潔に保ち、日々管理できることまで含めて設備を考えました。

設備は、販売価格だけを見ても原価や製造元はわかりません。

自分で調べ、必要な安全性と性能を外さず、浮いた費用をほかの体験価値へ回す。これも、限られた予算でこだわりを実現するために必要な設計だと思っています。

サウナ窓のすぐ外にある2人用水風呂と琉球石灰岩

約200kgの琉球石灰岩を、15tクレーンで3階へ運んだ

専用水風呂の横には、琉球石灰岩の大きな石を踏み台として置いています。

既製品のステップを置けば、工事はもっと簡単だったと思います。それでも、沖縄の宿であることを、看板や装飾ではなく、触れる素材で感じてもらいたいと思いました。

石は一つずつ砕石場で見て選び、重量は約200kg。これを3階のテラスへ運ぶために、クレーンを建物の前へ止め、アームを建物の反対側まで回して搬入しました。

写真で見ると、水風呂の前に自然な石がひとつ置かれているだけです。しかし、そのひとつのために大型クレーンが動いています。

効率だけで考えれば、やらなくてもよかったことです。でも、RC打ちっぱなしの無機質な空間に、沖縄の海から生まれた琉球石灰岩が入ることで、空間に土地の記憶が加わりました。

水深110cm。海と水面をつなぐ「インフィニティ露天風呂(立ち湯)」

専用水風呂とは別に、水深110cmのインフィニティ露天風呂を作りました。

これは、サウナに興味がない人でもこの宿に泊まりたいと思えるコンテンツが必要だと考えたからです。

一般的な浴槽よりかなり深く、立った状態で体を沈められます。正面には海と空があり、左右のRC壁が景色を細長く切り取ります。水面の先がそのまま海へ続いていくように見えることを狙った空間です。

ここは温水と常温水を切り替えられます。温かい露天風呂として使うだけでなく、季節によっては大きな水風呂やミニプールのようにも使える設計です。

この場所は、完成してから偶然きれいに見えたわけではありません。

水の容量を細かく調整し、自宅の窓で実際の距離感を再現して、カメラの画角へ水面と景色がどう収まるかまで検証しました。旅の記憶は、体験だけでなく写真にも残ります。肉眼で気持ちよく、スマートフォンでもその感動を持ち帰れる構図を考えました。

また、3階にこれだけの水設備を置く以上、水圧も重要です。建築前に役場へ近隣の水圧を確認し、完成後には3階でも十分な水圧が出ることを実際に確認しました。

海と水面がつながって見える水深110cmのインフィニティ露天風呂

外気浴テラスを北北東へ向けた理由

沖縄の外気浴で考えなければならないのは、寒さよりも強い日差しです。

真夏の直射日光を受ける場所では、せっかく水風呂で体を冷やしても、落ち着いて休めません。そこで、ととのいテラスは北北東向きとし、直射日光が入りにくい「永久日陰」を狙いました。

一方で、風は止めたくありません。

テラスは海側へ大きく開き、風が抜けるようにしています。インフィニティチェアや吊り下げ式の木製ラウンジャーへ体を預けると、海風が肌を通り、視線の先に海と空が広がります。

朝は朝焼け、昼は海、夕方はマジックアワー(夕焼け)など、空の色の変化、夜は星。

温度計では測れない沖縄の自然を、外気浴の設備として使うという考え方です。

海風が抜ける外気浴テラスと吊り下げ式の木製ラウンジャー

全館軟水化まで含めて、肌が触れる水を考えた

MERIVAS MOTOBUでは、サウナエリアだけでなく全館へ軟水システムを導入しています。

サウナでは、汗を流すシャワー、水風呂、露天風呂と、何度も水が肌に触れます。ヒーターや浴槽だけにお金をかけるのではなく、その中を流れる水まで整えることで、滞在全体を気持ちよくしたいと考えました。

特に水風呂の軟水を好むサウナーがいるので、水の滑らかさを感じていただけると思います。

目立つ設備ではありませんが、こういう見えない部分も、宿の体験を支えています。

軟水機は、毎月メンテナンス費用が7,000円程度発生しますが、これも極上の体感のための許容できるコストです。

サウナ設計のために読み込んだ8点の参考資料

感覚だけでサウナを作らないために、設計前から完成後の改善まで、サウナ建築、内装、断熱、換気、消防の資料を読み続けています。写真で確認できる参考資料は次の8点です。

なお、2025年刊行の資料はMERIVAS MOTOBU完成後に発売されたものです。「建築時に使った資料」と「完成後の運営・改善のために読んだ資料」を混同せず、ここではこれまで読み続けてきた資料として紹介しています。

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こだわりは、単品ではなく「関係」に宿る

MERIVAS MOTOBUのサウナには、HARVIA LEGEND125、120kgのストーン、ヒノキのコの字型ベンチ、シリカライム、チラー付き水風呂、琉球石灰岩、水深110cmのインフィニティ露天風呂があります。

でも、本当にこだわったのは、豪華な設備のリストではありません。

  • ストーンの高さと、足を置くベンチの高さ
  • ロウリュの蒸気と、室内を巡る空気(ロウリュウの法則)
  • サウナの出口と、水風呂までの動線、距離
  • 水風呂の温度、深さ、使う人の身長差
  • 冷えた体と、直射日光を避けた海風
  • 水面の高さと、窓から見える海の水平線
  • 沖縄のRC建築と、ヒノキ、シリカライム、琉球石灰岩
  • 理想のデザインと、消防法、設備、予算、安全性

こうした「関係」を一つずつ調整した結果が、今のサウナです。

全国70施設以上を巡って学んだことを、自分なりに一棟へ詰め込みました。

まだ運営しながら改善したいところはありますが、図面の時から考えてきた熱、水、風の一周を、ぜひ現地で体験してもらえたらうれしいです。

そして、いつかは『サウナを愛でたい』のようなサウナ番組や、マグ万平さんをはじめとするサウナを愛する発信者、YouTuberの皆さんにも実際に体験してもらいたいと思っています。名前だけで注目を集めたいのではなく、細部まで見てきた人に「ここまで考えて作ったのか」と感じてもらえる施設へ育てることが、これからの目標です。

MERIVAS MOTOBUは、沖縄県本部町にある1日1組限定のサウナヴィラです。
Google map(宿の位置情報)

美ら海水族館から車で約5分。予約と最新情報は、公式サイト・Instagramでご確認ください。

公式サイト(予約はこちらから)

参考資料