ファイナンシャルプランナーのコアラ太郎(@koala_taro)です。
トクする情報、タメになる情報を発信して「自由な働き方」を目指しています。
コアラ太郎は、様々な投資手法で証券会社を使い分けていますが、今回は「信用取引」をするなら必須である、信用取引手数料無料の2大証券会社のSMBC証券とライブスター証券について比較していきます。
はじめに信用取引とは?
信用取引とは、一定の保証金(委託保証金)を証券会社に担保として預け、保証金の約3.3倍の取引ができる制度です。
さらに信用取引では、株を「安く買い、高く売って利益を得る」だけでなく「高く売って、安く買い戻して利益を得る」取引もできます。
このような取引方法だと、株価が下がる場面でも利益を得ることが可能になるので、投資機会が増える特徴があります。
しかし、自己資金(保証金)の約3.3倍の額の取引をすることになるので、リスクも高まるのも事実です。
例えば、30万円で約100万円分の株取引をすることができるので、本来持っていない資金で大きな投資をする「背伸び」をした投資方法となりますので注意が必要です。
資金効率を高めて利益を大きく狙うことができる運用方法である一方で、予想と逆に相場が動いた場合は、その分損失も大きくなるので注意も必要です。
僕は、リスクを抑えるために信用取引では、1営業日しか株を保有しないようにしております。
具体的には、その日の「大引け(15時)」で信用取引で株を購入し、次の日の朝一番の「寄り付き(9時)」で売却する投資手法(寄り引けトレード)です。
注文が問題なく通れば、利益も損失もある程度限定されます。
そのため僕の場合、実質的には信用取引で購入した株は18時間しか保有していません。
僕自身の中で信用取引は、リスク管理を徹底すれば怖いものではなく、むしろ資金効率よく利益を得ることができる魔法の投資スタイルだと思っています。
それを踏まえて、信用取引にオススメできる二大証券会社を比較していきます。
※実際の投資行動にあたっては、ご自身の判断にて行ってくださいますよう宜しくお願いいたします。 当ブログでは投資結果についての責任は負いかねます。
SMBC日興証券とライブスター証券を表で徹底比較
まず、表で全体像を見た上で、双方の証券会社について解説していきます。
年利 | SMBC 日興証券 |
ライブスター証券 | 他社の例 | |
取引手数料 | いつでも無料 | 300万円以上の約定代金で0円 | 約定代金50万円の場合、0円~555円程度 | |
信用取引金 利 | 買方金利 | 制度信用:2.5% 一般信用: 2.5% |
制度信用:2.3% 一般信用:2.75% |
制度信用:1.35%~3.10% |
売方金利 | 制度信用:0.0% | 売方の取扱いなし | 一般信用:2.50%~4.10% | |
信用取引貸株料 | 1.15% | 1.1% | 1.15% | |
信用管理費 | 無料 | 1カ月ごとに1株あたり10銭(税抜) | 1カ月ごとに1株あたり10銭(税抜) | |
信用取引名義書換料 (権利処理等手数料) |
売買単位あたり 50円(税込54円) |
売買単位あたり 50円(税込54円) |
売買単位あたり50円(税込54円) |
では、それぞれの証券会社の特徴を解説していきます。
SMBC日興証券の信用取引「ダイレクトコース」の詳細
SMBC日興証券には2つのコースがあります。
- 総合コース:支店担当者からのアドバイスや投資情報の提供を受けながら取引できるコース
- ダイレクトコース:パソコンやスマートフォンを使って、お得に取引できるコース
2つのコースのイメージとしては、インターネットが苦手な年配者向けの「総合コース」と、インターネットを使いこなせる方向けの「ダイレクトコース」の2つです。
信用取引の手数料を無料にするには、「ダイレクトコース」を選択する必要があります。
もちろん、僕も「ダイレクトコース」を利用しています。
他の証券会社では、約定代金・建玉残高に応じて、信用取引の株式委託手数料を無料としているプランはありますが、SMBC日興証券の「ダイレクトコース」は、「”いつでも”信用取引の手数料が無料」という点が他社と違います。
※信用金利は制度信用・一般信用も、約定代金・建玉残高にかかわらず、一律年利2.5%発生します。
僕は、毎日SMBC日興証券を利用して信用取引(寄り引きトレード)を行なっているので、取引手数料0円のサービスには大変お世話になっております。
ライブスター証券の信用取引「一律(つどつど)プラン」の詳細
ライブスター証券は、あまり聞きなれないマイナーな証券会社のように思われる方も多いと思いますが、実は凄い証券会社なんです。
株式会社みんかぶが2018年1月10日に発表した「2017年 みんなの株式 ネット証券ランキング」の「手数料部門」において、5年連続で「第1位」を獲得いたしました。
意外なことに、ライブスター証券の創立は、昭和23年のかなり老舗の証券会社です。(当時の社名は、更栄証券株式会社)
そんな、ライブスター証券の「一律(つどつど)プラン」は、信用取引手数料の1注文の約定代金が300万円以上であれば、取引手数料が無料になります。
先ほど、紹介したSMBC証券は、金額の制限に関係なく、いつでも取引手数料0円でしたが、ライブスター証券では300万円以上の約定であれば取引手数料が0円になります。
だったら、「SMBC証券のほうがいいのでは?」となりそうですが、その他の費用でライブスター証券にメリットが出てきます。
先ほどと同じ表ですが、ライブスター証券とSMBC日興証券には、若干の差があります。
双方の有利な点を青字にしております。
年利 | SMBC 日興証券 |
ライブスター証券 | 他社の例 | |
取引手数料 | いつでも無料 | 300万円以上の約定代金で0円 | 約定代金50万円の場合、0円~555円程度 | |
信用取引金 利 | 買方金利 (買いの場合発生する金利) |
制度信用:2.5% 一般信用: 2.5% |
制度信用:2.3% 一般信用:2.75% |
制度信用:1.35%~3.10% |
売方金利 | 制度信用:0.0% | 売方の取扱いなし | 一般信用:2.50%~4.10% | |
信用取引貸株料 (証券会社から株を借りるために支払う費用) |
1.15% | 1.10% | 1.15% | |
信用管理費 | 無料 | 1カ月ごとに1株あたり10銭(税抜) | 1カ月ごとに1株あたり10銭(税抜) | |
信用取引名義書換料 (権利処理等手数料) |
売買単位あたり 50円(税込54円) |
売買単位あたり 50円(税込54円) |
売買単位あたり50円(税込54円) |
ライブスター証券では、300万円以上の約定代金においては、制度信用の買方金利と信用取引貸株料の2点が有利となっております。
結論としてライブスター証券なら、100万円の資産を信用取引を利用し、約300万円分の株を約定(購入)した場合は、取引手数料が0円でありながら、制度信用の買方金利と信用取引貸株料がSMBC日興証券よりお得になるということです。
ライブスター証券が有利な条件
- 300万円以上の約定
- ”制度”信用で株を購入する
- “制度”信用で株を売る
- 信用取引で保有した株を1ヶ月未満で売却をする
さらに、制度信用買方金利と一般信用買方金利を大幅に優遇してもらえるキャンペーンもあります。
- 制度信用買方金利:通常2.30%→条件達成(ステージ3)で1.80%
- 一般信用買方金利:通常2.75%→条件達成(ステージ3)で1.97%
結構ハードルが高いですが、資金力が豊富な方は条件を満たせると思います。
ステージ3を満たすために条件はざっくりと以下の内容ですがハードルかなり高いです。
ステージ3を満たすために条件:判定期間の1ヶ月間で「新規建(買建・売建)約定代金合計額が30億円以上」。笑
この条件を満たすと、1ヶ月間の間の金利が優遇されます。この辺の優遇金利は、かなりの資金力がある人向けなので多くの方は、聞き流しても大丈夫だと思います。(もちろん僕も無縁です。)
信用取引のメリット、デメリット、手数料を理解して、自分に会う投資方法だと思えた方は、信用取引を初めて見るはいかがでしょうか。